リーダーが情報の近くにいるか
打合せで「よく知ってるよね」と
柄にもなくほめられることがあります。
「いやー、そんなことないですよ。たまたまです」
なんて大人のスルーを気分よく演じてみたりするのですが
実際は数時間前に調べたことだったりします。
なぜ調べたかというと、その話題が打合せで出るだろうと
予想してたから。
あー、「予想してた」とかいうと「神か」とか
思われますが、そんな能力はありません。
## あったら本当にうれしいですが。
単にこれまでの流れで問題になりそうな話の
解決案(=言い訳ともいう)とか考えて行ったら
その一つとして件のテーマに当たってたということです。
現場の最前線にいるリーダーは、自分のチームだけでなく
周りのチームやお客様と一番会話をしているはずです。
つまり「生の情報」の一番近くにいるものです。
この情報をどのようにとらえるかが、
メンバーの作業に影響しますし、ひいては
プロジェクトの成否にかかわるものだと思ってます。
プロジェクト管理を「数字の管理」と考えてる
方も多いと思います。
ミーティングで進捗率なんか聞いてみたりして、
人がいいなぁと思います。
そんな会議で本当の数字なんか出てきませんってば(汗)
ましてや進捗率なんて明確な基準がなければ、ただの思い込みです。
いつまでたっても80%のヒトもいますよね。
生の情報をつかんでいるリーダーは、
会議でメンバーの言う数字を、自分の頭で
きちんと換算しています。
ずっとメンバーに張り付いてはいなくても、
数日前の進捗状況から、極端に改善するなんてことは
あり得ませんし、数日前と同じ状況だったら進捗率では
遅れが無くても、何らかの問題が発生していることに
気づきます。
プロジェクト管理論とか進捗管理ツールとかいろいろありますが、
それはただの道具です。目的ではありません。
まずは「生の情報」の近くに自分を置こうとすること。
情報がつかめていないと思ったら、自分の足で拾うこと。
何気ないメンバーの雑談だって、「枝葉の情報」と
切り捨てないこと。
## 今は枝葉でも根幹の問題に
## なることだってあり得るのです。
そうしたら会議で聞かれることもテーマも、自分の想定の範囲内に
おさまり、あわてることも無くなります。
情報の近くにいるリーダーは本当に強いものですよ。